2010年3月 | 燦燦太陽光発電.エコ - 3

2010年3月

福山市の介護施設の太陽光発電

2010年03月23日(火)

今日は広島県福山市の話題。読売新聞サイト広島版の3月19日記事「介護施設で太陽光発電」から。

■福山 医療法人運営 県内最大規模

福山市金江町の医療法人「永和会」(下永和洋理事長)は、運営する介護老人保健施設「かなえ」の屋上に、太陽光発電のパネル(縦1メートル50、横99センチ)240枚を設置し、18日、発電を始めた。1年間の総発電量は、一般家庭10~15軒が年間に使用するエネルギーに相当する約5万2500キロ・ワットと見込まれ、医療法人が運営する病院や福祉施設の中では県内最大規模という。

...利用者らに負担をかけず、光熱費の節約にもなる太陽光発電に着目。社団法人「新エネルギー導入促進協議会」(東京都)から50%の補助を受け、総事業費約4000万円で導入した。

環境問題への取り組みをアピールするため、施設1階受付近くに、日照量に応じて刻々と変わる発電電力などを表示する40インチの画面を設置した。他の施設にも順次、導入していく予定。

...(C)読売新聞

福山市の介護老人保健施設に太陽光発電設備が設置された話題だ。最初に記事の誤りの指摘から。年間発電量は「約5万2500キロ・ワット」ではなく「約5万2500キロ・ワット時」と、単位が異なる。

設置された太陽光パネルのサイズは1.5m×0.99mなので面積は 1.485平方メートル。標準的なサイズの太陽光発電パネルだ。これを240枚設置した。通常のサイズの太陽光発電パネルの出力は0.2キロワットなので240枚を掛けると、予想される出力は48キロワット、となる。この出力から予想される年間発電量は4万8千キロワット時なので、記事と近い数字になる。おそらく、このシステムの出力は50キロワット程度だろう。

この太陽光発電システム設置の事業費は約4000万円。ということは、50キロワットで割ると、1キロワット当たりの設置費用は80万円となる。若干高めの金額か。

なおこの太陽光発電設備は、広島県内の病院や福祉施設では県内最大規模、とのことだ。

京都市の電力圧縮のごみ収集車

2010年03月24日(水)

今日は京都市の話題。東京新聞サイトの3月18日記事「京都が“エコ”収集車導入 全国初、電気自動車も集結」から一部を引用する。

京都市が全国で初めて導入を決めた、ごみの圧縮に電力を使った“エコ”収集車と、太陽光による電気自動車の充電設備をお披露目する式典が18日、同市内で開かれた。

会場には新旧の収集車のほか、公用車やタクシー、営業車に使われている電気自動車「アイ・ミーブ」(三菱自動車)など8台が並んだ。

京都市によると、収集車は、圧縮部分の動力源にエンジンを使わないことで収集や排出中のアイドリング停止が可能。騒音も8分の1程度になる。価格は約1千万円と通常の倍程度で、兵庫県西宮市の「極東開発工業」が開発。京都市は4月から1台を稼働させ、効果や実用性を検討する。

太陽光発電による充電設備の設置は政令市では初。京都市は電気自動車の導入促進のため、既に28カ所に無料の充電設備31基を設置している。
...(C)東京新聞

京都市が全国で初めて導入する、ごみの"エコ"収集車と、太陽光発電による電気自動車充電施設のオープニングセレモニーが3月18日に京都市内で開催された。

この新ごみ収集車はごみの圧縮の動力源にエンジンではなく電力を使用するもの。ごみの収集や排出時にエンジンをストップできるため騒音は減り二酸化炭素排出も減るというメリットがある。ただ価格は約1千万円と通常の倍だそうだ。開発は極東開発工業。サイトを調べたところ、この電動ゴミ収集車ページがあった。それによれば、この収集車は「eパッカー」という名称で、
「日本初のリチウムイオンバッテリーで圧縮装置を駆動させる、環境にやさしい電動ごみ収集車」
ということだ。なるほど、蓄電装置はリチウムイオン電池だ。そのページによれば、特徴は次のとおりだ。

(1)収集現場でのCO2 排出がゼロです!排気ガスも出しません。
(2)超低騒音で収集作業ができます!
(3)燃費も大幅に改善!
(4)フル充電で、1 日の収集作業をしっかりカバー!
(5)安全性、信頼性が高い三菱自動車「i-MiEV」のバッテリーです!

(3)の燃費は、収集時にエンジンを止めるため最大で30%の燃費改善とのことだ。また(4)は、1回のフル充電で約600回の積み込み作業が可能、とのことだ。

ちなみにこのeパッカーのページの最後に、最初に書いたオープニングセレモニーについて書かれていた。それによれば、eパッカーとともに披露された太陽光による充電設備(充電設備付)のメーカーはニチコンだった。

小学校校舎に設置された太陽光発電

2010年03月25日(木)

今日は新潟県胎内市の話題。読売新聞サイト新潟版の3月24日記事「胎内小にエコ新校舎」から。

太陽光パネル備え 雨水も利用

胎内市の市立柴橋小、本条小が統合されて4月に新設される胎内小学校(胎内市江上)の新校舎が完成し、22日、地域の住民らの見学会が開かれた。「エコスクール」をうたい、太陽光発電パネルを備えるなど環境に配慮した工夫がされている。

約3万5000平方メートルの敷地に、展望塔のある鉄筋3階建て校舎と体育館、全児童が一緒に食事ができる約500平方メートルの食堂などの施設が並ぶ。校舎内は天井から床まで木材が多用され、多目的スペースの壁などには県産杉も使われた。

今後、プールや生物のすみかとなるビオトープなどが整備される予定で、総事業費は25億9800万円。

太陽光発電パネルは計163枚が2階図書室の隣に並び、30キロ・ワットを発電し、学校の全消費電力の3分の1を賄う。教室には屋外の明るさによって自動的に調節される照明を導入し、節電する。

また、体育館の屋根に降った雨水は、トイレ用の水として取り込む。体育館には、緊急時用の毛布などが入った備蓄倉庫も設置され、災害時にも対応できる。
...(C)読売新聞

胎内(たいない)市は新潟県の北部にある人口3万2千人程度の市だ。新設される胎内小学校の新校舎が完成した。同小学校は"エコスクール"を謳い、環境に配慮した校舎、とのこと。

環境に配慮のメインは太陽光発電で、163枚の太陽光発電パネルで30キロワットの出力だ。通常の太陽光パネルは1枚0.2キロワットなので、163枚×0.2Kw≒33キロワットなので、計算上の数値と実際の30キロワットはほぼ同じことから、この太陽光発電パネルは通常のものであることがわかる。

この30キロワットの出力の太陽光発電電力で、学校の全消費電力の約1/3を賄うことができるそうだ。

この小学校の環境関連の特徴は、他には次のとおりだ。
・教室内は天井から床まで木材が多用。
・教室の照明の明るさは自動的に調節
・体育館の屋根に降った雨はトイレ用水として利用。
・体育館には緊急時用毛布などが格納された備蓄倉庫も設置。
・将来はビオトープも設置予定。

これだけの設備で総事業費は約26億円とのこと。半端な額ではない。これだけ設備の整った学校に通える児童は幸せだ。

伊予市の築78年小学校の校舎改修

2010年03月26日(金)

今日は愛媛県伊予市の話題。読売新聞サイト愛媛版3月20日記事「木造校舎エコ改修 県内最古築78年伊予・翠小」から。

伊予市立翠小学校の県内最古の木造校舎で行われていた改修工事が完了し、校舎が一般公開された。改修は環境省のモデル事業に指定されて行われ、ぬくもりを感じさせる木造校舎の雰囲気を残しながら、太陽光発電パネルを設けたり、天窓から日光を取り入れたりと環境に配慮。1年間、教室内の温度や照度を測定して効果を調べることになっており、訪れた市民たちは、様々に工夫を凝らして生まれ変わった校舎に見入っていた。

同小の2階建て校舎は、1932年に建てられ、解放的な廊下や効率的に配された教室など、文化財としての価値が見直される一方、耐震性などが課題となり、昨年3月から改修工事が行われていた。

改装された校舎は、同小の象徴となっている赤い屋根を残しながら、渡り廊下などの屋根に出力12キロ・ワットの太陽光パネルを設置。廊下の床下には、吸音や断熱の効果があるという新聞紙を再利用した繊維を敷き詰め、各教室にはおがくずを固めた「木質ペレット」を燃料に使うストーブを置いた。

薄暗かった階段付近には、天窓から日光が降り注ぐようにする一方、特殊加工で太陽熱を通しにくくしたガラスを使った窓を設け、室温を抑えられるようにした。

改修は、校舎を身近な環境教育の教材として活用する環境省の「学校エコ改修と環境教育事業」のモデル校として行われ、約4億3000万円の事業費のうち、半分を国が負担。木造校舎の良さを損なわずに二酸化炭素排出量が削減されるよう、設計士や環境NPO関係者、地元住民が勉強会を重ねて計画を練った。
...(C)読売新聞

伊予市の築78年の古い小学校校舎の改修の話題だ。伊予市立翠小学校の木造校舎の改修工事が完了し一般公開された。その木造校舎は二階建て。文化財としての価値はあるものの耐震性が問題となり改修工事を行っていた。

改修の特徴は、先ず太陽光発電。渡り廊下の屋根などに出力12キロワットの太陽光発電設備を設置した、とのことだ。出力12キロワットとは、一般家庭の3軒分程度だからそれほど大出力ではない。昨日話題の新潟県の小学校の太陽光発電システムは出力30キロワットだがそれは新築。今回は改修なので大出力の太陽光発電システムは設置できなかったのか。

他の特徴は、廊下の床下に吸音や断熱の効果があるという新聞紙を再利用した繊維を敷き詰めたこと、また、各教室にはおがくずを固めた「木質ペレット」を燃料に使うストーブを置いたことだ。また、太陽熱を通しにくくししたガラスを使用した天窓を設置。南国伊予市ならでは、だろう。

なお同小学校では、樹木医の尾花吉光さん・慎太郎さんを呼んで第18回環境授業が3月17日に開催されたそうだ。

なお伊予市では太陽光発電設置補助金の制度もある。伊予市太陽光発電設置補助金によれば、個人の場合は1キロワット当たり7万円、上限28万円の補助が受けられる。もちろん国の補助金との併用は可能だ。また事業所向けには、10キロワット以上の場合100万円の補助が受けられる。この補助額は市町村レベルでは高額だ。伊予市の環境に対する意識の高さがわかる。

宮城県の太陽光発電

2010年03月27日(土)

そういえばいままで宮城県の話題が無かったので、少々前だが3月15日付けの朝日新聞サイ記事「太陽光パネル使い、発電の仕組み学習 白石第一小 宮城」から。

白石第一小学校の4年生84人が10日、太陽光パネルで発電の仕組みを学んだ。電気についての授業の一環で、児童たちはパネルに触ったりしながら楽しく学んでいた。

 説明役は、白石市の中央公民館で現在、太陽光パネルの設置工事をしているメーカーの担当者。悪天候のため体育館でパネルに人工の光をあてて発電してみせた。

 児童らは「宇宙で太陽光発電はできますか」「太陽光パネルは雷にあたっても大丈夫ですか」など次々と質問。担当者は「人工衛星には太陽光パネルがついていて発電しています」「パネルの近くに避雷針をつけて雷があたらないようにしています」などと答えていた。(C)朝日新聞

宮城県白石(しろいし)市の話題だ。白石市は宮城県南部にある人口3万8千人程度の市だ。その市立小学校で太陽光発電のしくみを学ぶ学習会が開かれた。

説明役はメーカーの担当者で、悪天候のため体育館でパネルに人工の光を当てて発電実験を行ったそうだ。

教育の場に太陽光発電メーカーの担当者、ということが面白い。教育の経験の無い人が小学校で教える、ということは昔は無かった。今はよくあることなのだろうか。

この白石市には太陽光発電設置補助金の制度がある。補助金額は、1キロワット当たり2万円で上限4万円。市町村レベルの補助金額としては少ない。

なお宮城県にも県レベルの太陽光発電設置補助金の制度がある。こちらは1キロワット当たり3万5千円、上限12万5千円と、県レベルの補助金としては多いほうだが、残念ながら募集は中止とか。2010年度は予算を増やすことが期待される。


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