2011年4月 | 燦燦太陽光発電.エコ

2011年4月

東芝が太陽光システムを無償提供

2011年04月01日(金)

このたびの東日本大震災の支援に大企業も乗り出している。今日は東芝の支援の話題だ。読売新聞サイトの3月31日記事「仮設住宅に太陽光発電、東芝が無償提供」から。

東芝グループは2011年3月30日、東北地方太平洋沖地震の被災者の仮設住宅と復興住宅向けに、太陽光発電システムと省エネ型家電機器100世帯分を無償で提供する、と発表した。

住宅用太陽光発電システムや蓄電池システムと、液晶テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、LED 照明などの省エネ家電機器を組み合わせることで、今後想定される電力需要逼迫時でも、最適なエネルギー管理ができるという。

東芝グループは今後、被災地での行政の仮設住宅、復興住宅の具体的な計画に合わせ、太陽光発電システムを提供し、省エネ家電機器は、行政からの要請に基づき、さらなる提供を検討していく。

東芝グループは、今回の被災者の仮設住宅と復興住宅向けに、太陽光発電システムなど100世帯分を無償で提供する、とのことだ。太陽光発電システムの他に、省エネ型家電機器も提供するとのこと。具体的には、液晶テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、LED 照明の省エネ型家電だ。これは大変太っ腹だ。仮に、太陽光システム1式が約200万円、省エネ型家電が約100万円とすると1世帯当たり約300万円、これを100世帯分なので、合計約3億円、ということになる。

もちろんこれはすばらしいことなのだが、ひねくれ者の私としては勘ぐりたくなることがある。東芝といえば、日本で有数の原子力発電メーカーなのだ。今回の福島原発にも東芝が関与している原子炉は3,4つあるはずだ。今回の原子炉のマイナスイメージが自社に波及しないよう、早めに無料提供の名乗りを上げたのか、とも思ってしまう。

八戸市のメガソーラー発電所が着工

2011年04月02日(土)

青森県八戸市の話題。毎日新聞サイト2月28日記事「東北電力:大規模太陽光発電所を着工--八戸 /青森」から一部を引用する。

東北電力は25日、八戸市に計画している大規模太陽光(メガソーラー)発電所を着工した。12年1月の営業運転開始を目指す。太陽光発電所は、八戸火力発電所構内に建設。出力は約1500キロワットで一般家庭500世帯の年間電力使用量に相当し、二酸化炭素の排出量を800トン削減する効果があるという。

東北電は20年度までに計1万キロワットのメガソーラー発電所を建設する予定。同社にとっては初の建設で、仙台火力発電所(宮城県七ケ浜町)敷地内でも同日、出力約2000キロワットの発電所を着工した。

八戸市に計画しているメガソーラー発電所を着工した、というニュースだ。出力は1500キロワットと、大規模だ。これは八戸火力発電所内に建設される、とのことだ。完成予定は来年2012年1月。

この八戸市のメガソーラーについては、このブログの2011年2月27日記事東北電力のメガソーラーに、その計画のあることを書いた。計画から1年経って着工、ということになる。その記事中にもあるが、この八戸市メガソーラーの図によると、海岸沿いの立地となる。この元記事のあとに、東日本大震災の津波で八戸市も相当な被害を被っている。メガソーラー建設は少し遅れるかもしれない。ただ、併設されている八戸火力発電所は、日経新聞の3月31日記事によれば、

八戸火力発電所(青森県八戸市)は震災後に一時停止したが、現在は運転を再開。

とある。この場所は最悪の津波被害ではなかった、ということか。

太陽光発電を幼稚園に寄贈

2011年04月04日(月)

今日は高知の話題。毎日新聞サイトの3月12日記事「そらべあ基金:高知の幼稚園に太陽光発電設備を寄贈 /高知」から一部を引用する。

芸術学園幼稚園(高知市大津乙、児玉富貴子園長)で11日、NPO法人「そらべあ基金」(東京)による太陽光発電設備「そらべあ発電所」の寄贈式があった。同園は「子どもに自然の大切さをより身近に考えてもらえる」と喜んでいる。

同基金は、賛同する企業・個人からの寄付で、太陽光発電設備を全国の幼稚園などに寄贈する「そらべあスマイルプロジェクト」を08年から実施。芸術学園で22基目となる。

今回はソニー損害保険(東京)の寄付により四国で初めて実現。園の屋根に縦80センチ、横1・5メートルの太陽光パネル24枚が設置された。発電見込みは年間3309キロワット時。園の年間消費電力の約2割に相当するという。
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そらべあ基金のそらべあスマイルプロジェクトにより、太陽光発電設備が高知市の幼稚園に寄贈された、という話題だ。このプロジェクトは、賛同する企業・個人からの寄付で太陽光発電設備を全国の幼稚園などに寄贈するプロジェクトで、今回はソニー損保の寄付による。

発電量は年に3309キロワット時とのことなので、出力は3キロワット程度だろう。太陽光パネルのサイズは、0.8m×1.5mというから、通常のパネルの8割程度のサイズだ。その太陽光パネル24枚でこの出力を得ている。もしこのパネルが一般的なシリコン結晶型なら、1.5平方メートルの太陽光パネルで出力0.2キロワット、となる。もしこのパネルが同タイプと仮定すると、0.2kW×0.8×24枚 = 3.84キロワットと、実際より大きくなる。実際は3キロワットと予想できるので、この太陽光パネルはシリコン結晶型の7~8割の能力となる。恐らく、若干能力は低いが安価な太陽光パネルが使用されているのだろう。

工場に太陽光発電

2011年04月05日(火)

少々前の記事だが、朝日新聞サイトの3月18日付の日刊工業新聞記事「レザック、本社工場に太陽光発電システム導入」から一部を引用する。

レザック(大阪府八尾市...)は、本社工場に発電容量60キロワットの太陽光発電システムを導入し、17日公開した。屋上全面に312枚の太陽電池モジュールを並べており、中小製造業が集積する東部大阪地区では最大級の発電規模になるという。投資額は約4500万円。

今回の発電システムの稼働で、抜き型用自動加工機を製造する本社工場の使用電力の一部(主に照明用途)を賄い、余剰電力は売電する。...

大阪府のレザック社の本社工場屋根に、60キロワットの太陽光発電設備が設置された、という話題だ。このシステムは東大阪地区では最大規模、とのこと。

さらに詳細な情報を調べたところ、レザックのホームページに本社工場の屋上に太陽光発電設備を設置というニュースがあった。

それによると、太陽光パネル1枚の出力は0.205kWで、パネルは312枚なので計63.96kWの最大出力、とのことだ。また上記ページ中には、工場の屋根に敷き詰められた太陽光パネルの画像もある。それを見ると、エアコン室外機のすぐ前にパネルが何枚もある。高温で能率の下がる太陽光発電パネルにとってはベストの配置場所ではないようだ。

上記新聞記事によると、生成した電力の主な用途は照明だ。そして余剰電力は売電する。

また記事によれば、設置費用は約4500万円とのこと。割り算をすると、1キロワット当たりの設置費用は約71万円となる。家庭用の太陽光発電システムの設置単価とは単純に比較はできないが、もし家庭用太陽光発電ならほぼ上限の価格とも言える(つまり高い)。

タイの太陽光発電所

2011年04月06日(水)

タイ王国の太陽光発電については、このブログでは昨年2010年5月26日記事タイに納入された太陽光パネルに書いた。タイ東北部の太陽光発電所向けに京セラが6メガワット分の太陽光パネルを納品した、という話題だった。

その後のタイの太陽光発電事情について調べてみた。タイの日本語情報サイトnewsclip.be の昨年6月28日記事「タイ北部に太陽光発電所 出力7・4メガワット」から一部を引用する。

タイのエンジニアリング会社ガンクン・エンジアリングは6月28日、タイ地方電力公社(PEA)と売電契約を結んだ。タイ北部ペチャブン県に出力7・4メガワットの太陽光発電所を建設し、25年契約でPEAに供給する

第1期開発分(3メガワット)は年内に稼動する予定。投資額は3・6億バーツ。第2期は第1期の完工後に着工する。投資額5億バーツで、年内に新規株式公開(IPO)を実施し、資金調達を図る。

タイ政府は2009年末に9メガワットだった太陽光発電の設備容量を2020年末に707メガワット、2030年末に1107メガワットに引き上げる方針で、テレビ局を中心とするメディア財閥や美容整形病院のオーナーなどタイの他業種から太陽光発電への参入が相次いでいる。また、4月に東北部ナコンラチャシマ県で稼動した出力6メガワットの太陽光発電所には京セラが太陽電池モジュールを供給した。

先の6メガワットとは別に、タイ北部に7.4メガワットの大規模太陽光発電所が建設される、という話題だ。

この記事最後に、タイ政府の方針が書いてある。太陽光発電を、2020年末に707メガワット、2030年末に1107メガワットに引き上げる、という方針だ。タイも他国と同様に太陽光発電に今後は力を入れる方針であることがわかる。

次の話題は、タイのさらに大規模な太陽光発電所だ。シャープのニュースリリース記事タイ王国の太陽光発電所へ薄膜太陽電池を供給によると、世界最大規模と言える73メガワットの太陽光発電所に、シャープは薄膜型太陽電池モジュールと周辺システムを受注した、とのことだ。73メガワット、これは太陽光発電所としては大変大規模だ。この発電所は今年2011年末までに運転開始の予定、とのこと。完成予想図によれば、タイらしく森の中の太陽光発電所だ。

ここで面白いのが、シャープの受注した太陽光モジュールが薄膜型、ということだ。シャープは高性能の結晶型が得意だが薄膜型も手がけつつあり、これはその大量受注、ということだろう。価格競争では薄膜型にならざるを得ないだろう。結晶型よりは変換効率は落ちるが、それは広い面積でカバーすればよいだけ、という発想だろう。想像だが、安い中国メーカーと闘うためかなり無理したかもしれない。

広い設置面積が確保できるときは薄膜型、日本の住宅のように狭い面積で最大の効率を求められたときは結晶型、という方針が一般的になるだろう。


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