2011年8月 | 燦燦太陽光発電.エコ

2011年8月

宮崎県の太陽光発電設置補助金

2011年08月01日(月)

宮崎日日新聞サイトの7月27日記事「きょうから受け付け 県の住宅用太陽光発電補助」から。

(宮崎)県は27日から本年度の住宅用太陽光発電システム補助金の申請受け付けを始める。

補助事業は3年目。2010年度は予算を追加するほど好評だったため、予算額は同年度当初予算を約5千万円上回る約2億166万円(約2300件分)を計上した。県は新エネルギーへ関心が高まる中、太陽光発電の拠点づくりを目指す。

補助は県内の住宅が対象。国の補助金対象で、発光ダイオード(LED)照明器具を1カ所以上設置すること(光源交換だけは対象外)が条件。(C)宮崎日日新聞

宮崎県の太陽光発電設置補助金の受付が7月27日から始まった。予算額は約2億166万円(約2300件分)で、昨年度当初予算より約5千万円上回る金額というから、県の太陽光発電への熱意が伺える。

この補助金についての詳細は、県のホームページ中の平成23年度の住宅用太陽光発電システム補助金についてに書かれている。

この太陽光発電設置補助金の最大の特徴は、太陽光発電システムの設置だけではなくLED照明器具設置が補助金取得のための必要条件ということだ。注意事項として次のように書かれている。

LEDが一体となった照明器具を交換・新設する必要があります。またLED電球を活用する場合は、LED電球を含む一式の照明器具を交換・新設する必要があります。
(LED電球のみの交換は対象となりません。)なお、単にコンセントに差し込んで設置するなど簡単に取り外しができるものや、コンセントと一体化しているなど照明以外の機能を有するものは対象となりません。(C)宮崎県

これって実態にそぐわないのではないか。現在主流のLED照明は、通常のE26,E17口金の電球型LED照明だ。それだけの交換で十分なのに、照明器具そのものを交換しなければならない。これは使える資源を無駄にしていないだろうか。そして照明器具を交換しないと、太陽光発電設置補助金の対象にならないのだ。

補助金額にも特徴がある。補助金額は1キロワットあたり3万円、上限8万円だ。ただし次の上乗せがある。
・宮崎県内で生産された太陽電池モジュールを設置した場合、2万円の上乗せ。
・宮崎県産材を構造材の80%以上使用した新築木造住宅に対象システム等を設置した場合、2万円の上乗せ。
これらは独立しているため、各々がYESの場合は計4万円の上乗せになる。このとき、上限は計12万円になる。この金額なら、県の太陽光発電設置補助金としてはまあまあの数字だろう。

なお、「宮崎県内で生産された太陽電池モジュール」とは具体的にどのメーカーだろうか?このブログの4月19日記事「CIS太陽電池の世界最大級工場」によれば、宮崎県にはソーラーフロンティア社のCIS太陽電池の大規模工場があることから、この会社のCIS太陽電池モジュールのことと思われる。宮崎県は、官主導でソーラーフロンティア社を応援している、ということか。

東電子会社が北海道にメガソーラーを計画

2011年08月03日(水)

47Newsサイトの7月26日、共同通信記事「東電子会社がメガソーラー建設 北海道で検討、2万KW」から。

東京電力が60%出資する発電事業会社ユーラスエナジーホールディングス(東京)が、北海道白糠町に出力約2万1千キロワットのメガソーラーの建設を検討していることが、26日分かった。

白糠町によると、計画では同町と釧路市にまたがる釧白工業団地の同町側約46ヘクタールの敷地を予定。土地を所有する中小企業基盤整備機構と同社が協議を始めている。

ただ同社は、自然エネルギーで発電した電力の全量買い取りを電力会社に義務付ける再生エネルギー特別措置法案の成立を計画推進の前提としており、着工時期や事業費は未定。(C)共同通信

北海道のメガソーラーといえば、このブログでは1回しか話題にしていない。2010年1月5日記事「稚内の実証研究施設のメガソーラー」に書いた。これは、独立行政法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」のメガソーラーを稚内市が受け継ぐ施設。それ以外の新設のメガソーラーが今日の話題だ。

設置するのは(今や悪名高き)東京電力の子会社。北海道白糠町の工業団地に出力約2万1千キロワット、つまり約21メガワットもののメガソーラーを計画している。そのための46ヘクタールもの土地の取得交渉が始まったところだそうだ。

これを建設するのは公的とはいえ民間会社なので、自然エネルギーによる発電の全量買取制度の法律が成立することが建設の条件とか。そうでないと利益が少なくなるため止むを得ないか。

メガソーラーといえば、いまはソフトバンクが全国に設置する計画を発表し話題になっている。様々な自治体が候補地として名乗りを上げている。または、(胡散臭いと思ったのか)この話は検討しない、と宣言している県もある。

このソフトバンクのメガソーラー計画において、北海道は次の動きになっている。北海道新聞の8月2日記事「メガソーラー 苫東にも実験場 ソフトバンク、年内着工へ」から。

道内を含む全国10カ所程度のメガソーラーの建設を計画するソフトバンク(東京)の孫正義社長は1日、太陽光発電の実験プラントを、苫小牧市の苫小牧東部地域(苫東)に建設する意向を表明した。年内にも着工する方針。同社は帯広市でも実験プラント建設を計画しており、苫東は2カ所目となる。

同社を訪れた岩倉博文苫小牧市長らに、孫社長が明らかにした。(C)北海道新聞

ということで、北海道では帯広市と苫小牧市の苫小牧東部地域(苫東)に建設する予定のようだ。

北海道のメガソーラー、着々と進行しているようだ。

住宅の壁面に太陽光パネル

2011年08月08日(月)

47NEWSサイトの共同通信8月6日記事「ソーラーパネルを壁面に 豪雪地の住宅でも通年発電」から居一部を引用する。

雪深い地方でも年間を通じて太陽光発電できるよう、ミサワホーム北海道は、ソーラーパネルを住宅の屋根ではなく壁面に取り付ける技術を開発。旭川市でモデルハウスを公開中で、自然エネルギーへの関心の高まりを背景に、注目が集まっている。
...
同社によると、豪雪地の旭川では冬の時期、屋根型のパネルは雪に覆われほとんど発電できない。このため、壁型パネルを取り付けた住宅を昨年11月に企画、半年がかりで完成させた。(C)共同通信

太陽光発電は低温ほど有利だ。従って寒い地方は太陽光発電に適している。ただし雪が無ければの話だが。豪雪地帯では雪の存在が太陽光発電の普及の大きな妨げになっていた。晴れていても太陽光パネルに積雪があると発電量はゼロだ。雪下ろしをしたくても太陽光パネルの表面はツルツルで滑りやすく危険。

そこで、住宅の壁面に太陽光パネルを取り付ける技術を北海道の住宅メーカーが開発した。実際にモデルハウスに取り付けるとこのようなイメージになる。

もちろん、壁面に太陽光パネルを取り付けると発電効率は下がる。通常は屋根の上に約30度の傾斜で南向きに太陽光パネルを設置するのがベスト、とされている。傾斜角度が90度になるのだから、夏至の頃の昼頃の発電効率はベストの設置と比較するとかなり落ちることが予想できる。

しかし、年間の発電量で見るとそれほど代わりはないのだろう。そのあたりのデータが見たい。発電効率が低いとしても、雪下ろしの手間・危険度または融雪装置設置費用よりはベターの解、ということなのだろうか。

米国のメガソーラー

2011年08月18日(木)

日刊工業新聞サイトの8月12日記事「ユーラスエナジー、米カリフォルニアでメガソーラー稼働-総出力は 4万5000KW」から一部を引用する。

ユーラスエナジーホールディングス(東京都港区...)は、米国カリフォルニア州で大規模太陽光発電所(メガソーラー)の稼働を始めた。総出力は同州最大の4万5000キロワット、米国内でも第2位の規模としている。ユーラスエナジーグループにとっても、米国では初のメガソーラー事業。総事業費は約2億2000万ドル(約172億円)。米国の大手卸電力会社のNRGグループとの共同事業で、事業資金は折半した。敷地面積は200ヘクタールで、シャープ製の薄膜シリコン型ソーラーパネルを約45万枚設置。発電した電力は同州最大の電力会社であるパシフィック・ガス・アンド・エレクトリック・カンパニーに20年間販売する。...(C)日刊工業新聞

ユーラスエナジーが米国でメガソーラーの稼動を開始、というニュースだ。ユーラスエナジーといえばこのブログで話題にしたばかりだ。8月3日付け記事「東電子会社が北海道にメガソーラーを計画」で、北海道白糠町に出力約21メガワットのメガソーラーを計画している会社が今日話題のユーラスエナジーだ。

この会社は、米国カリフォルニア州で出力45メガワットものメガソーラーの稼動を開始した。画像によれば、荒涼たる土地に設置されているようだ。この出力は世界的にもかなり大きく、米国で第2位の規模だ。

この出力を得るために必要な太陽光パネルは約45万枚とのこと。ということは、割り算をすると、太陽光パネル1枚当たりの出力は0.1キロワットとなる。通常の結晶型シリコン系の太陽光パネル1枚の出力が約0.2キロワットなので、このメガソーラーに使用されている太陽光パネルはその半分の能力、ということになる。薄膜系の太陽電池による太陽光パネルと予想できるが、良く記事を読むと、やはり、シャープ製の薄膜シリコン型の太陽光パネルであることがわかる。

建設費用は約2億2000万ドル(約172億円)とのこと。出力は4万5千キロワットだから、計算すると、1キロワット当たりの建設費は約38万円となる。これだけ大規模になると結構安く建設できるものだ。

愛知県の大規模太陽光発電所

2011年08月20日(土)

46NEWSサイトの8月20日共同通信記事「国内最大の太陽光発電計画 三井化学など、愛知県に」から。

三井化学や東芝、三井物産などが大規模太陽光発電所(メガソーラー)の共同建設を計画していることが20日、明らかになった。出力は5万キロワットと国内最大で、投資額は約200億円。2013年からの電力販売を目指す。

電力会社に対し、太陽光など自然エネルギーの買い取りを義務付ける再生エネルギー特別措置法が成立する見通しであることから、売電の採算が向上すると判断した。発電所は愛知県田原市に三井化学が所有する土地(約80万平方メートル)に建設する予定で、発電した電力の全量を中部電力に販売する方針。(C)共同通信

このブログでは愛知県のメガソーラーについて話題になったことはなかった。このたび、愛知県で三井化学や東芝、三井物産などが共同でメガソーラー建設を計画している、というニュースだ。

その規模は、なんと出力5万キロワット、ということは50メガワット。もちろんこれは国内最大だ。いままで国内のメガソーラーはほとんどが電力会社の設置だった。しかし今回は、日本最大規模であるのに電力会社ではなく一般企業が計画していることが大きな特徴だ。

もちろん、一般企業がメガソーラーを計画する背景は、自然エネルギーによる電力の全量買取を定めた法律が成立する見通しであることが大きい。

この5万キロワット出力のメガソーラーの建設費は約200億円とのこと。割り算をすると、1キロワット当たりの設置費用は40万円となる。これはメガソーラーなら順当な数値だろう。

今後、一般企業のメガソーラー設置の話題の増えることが予想される。


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