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千葉県のグリーンニューディール事業

2009年12月17日(木)

今日の話題は、千葉県のグリーンニューディール基金について。

まずグリーンニューディール基金とは、環境省の地域グリーンニューディール基金事業によると次のとおりだ。

1.事業の概要
...
環境省から都道府県・政令指定都市に対し、補助金を交付し、基金を造成します。都道府県・政令指定都市は、3年間のうちに基金を取り崩して、3.に掲げるような事業を活用できます。

2.事業の実施期間
平成21年度~平成23年度

3.基金対象事業
基金を対象として実施する事業は以下のとおりです。
 1.地球温暖化対策に係る地方公共団体実行計画関係事業
   [1] 公共施設省エネ・グリーン化推進事業
   [2] 民間施設省エネ・グリーン化推進事業
   [3] 地域環境整備支援事業
   [4] 廃棄物由来再生可能エネルギー利用促進事業
 2.都道府県廃棄物処理計画及び一般廃棄物処理計画関係事業
   [1] アスベスト廃棄物処理施設整備事業
   [2] 不法投棄・散乱ごみ監視等事業
   [3] 不法投棄残存事案支障状況等調査事業
 3.PCB廃棄物処理計画及び一般廃棄物処理計画関係事業
   [1] 微量PCB汚染廃電気機器等把握支援事業
   [2] 微量PCB廃棄物処理施設整備事業
 4.海岸漂着物地域対策推進事業
...
(C)環境省

要するに、都道府県・政令指定都市に環境関連基金を創設し、2009~2011年度でそれを取り崩しながら環境関連指定事業を行う、という制度だ。

さて千葉県のグリーンニューディールを見ると、千葉県の当該基金の金額は、8億4100万円だ。この基金により、今年度行う千葉県グリーンニューディール基金事業 事業計画は次のとおりだ。

NO 事業実施
自治体名
事業名 事業内容
1 千葉県 不法投棄等不適正処理箇所調査事業 大規模投棄現場の水質、土壌分析、堆積物等の性状調査等
2 千葉県 県有施設省エネ改修等事業 県有施設の省エネ診断
3 茂原市 茂原市役所庁舎省エネ改修事業 照明設備の高効率化(LED化)
4 勝浦市 千葉県勝浦市役所庁舎省エネ改修事業 省エネ用蛍光灯への改修、遮光省エネフィルム貼り付け
5 市原市 市原市水道施設省エネ改修事業 実施設計業務(太陽光発電装置、屋外灯のLED化)
6 流山市 流山市役所新第2庁舎太陽光発電・LED導入事業 LED照明設備の設置
7 鴨川市 天津小湊支所省エネ改修事業 冷暖房設備の灯油吸収式から電動式への更新、LED蛍光灯等の設置
8 香取市 香取市省エネルギー型照明交換整備事業 小中学校通学路沿線の防犯灯をLED型へ切り替える
9 山武市 山武市役所成東庁舎省エネ改修事業 実施設計業務(太陽光発電設置、照明設備改修)
10 多古町 多古町役場庁舎省エネ改修事業 実施設計業務(太陽光発電装置、省エネ冷暖房設備の設置)
11 睦沢町 防犯灯が明るくなった!事業 文教エリアを中心に防犯灯をLEDに交換

(C)千葉県

基金総額は8億4000万円で今年度は11件の事業なので、3年間同一金額とすると、1箇所について約2500万円の予算、ということになる。そして事業の約半数は、市役所の照明のLED化だ。基金の使い方が違う、と感じる。

何故役所の照明のLED化にこの貴重な基金を使わなければならないのか。この基金はもっともっと一般市民にとって有益な事業に使用すべきだ。照明のLED化なら、たとえば公立小中学校・県立高校の照明LED化を優先すべきだ。なぜ役所が先なのか。

そもそもLED照明はあと5年後には主流になるとは思うが、今は大変高価だ。急速に価格は下がるはずだが、高価ないま、LED照明に変えるのは無駄だ。この事業を行うのであれば、少なくとも来年度以降にしたほうが事業費は大幅に減るはずだ。

もっともっと一般市民に有益な事業はいくらでも考えつく。たとえば、全公立小中学校に太陽光発電システムを設置する。教育を目的とすれば各学校に設置する太陽光発電システムはそれほど大きなものではなくて済む。それより大きなモニターを設置すればよい。

また、県にひとつ、県営のメガソーラー太陽光発電所を設置する、というやりかたもある。出力1メガワットなら、5~6億円でできるはずなので、これは基金の範囲内だ。

環境関連基金を利用して、住民への利益よりは役所の改修を優先する県・市の姿勢に強い疑問を持たざるを得ない。


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