太陽光発電地域情報の最新情報ブログ

熊本県の施設に設置された太陽光発電

2010年03月21日(日)

熊本県の話題だ。毎日新聞サイト熊本版の3月20日付記事「太陽光発電:目指せ普及率日本一 県庁で稼働 /熊本」から。

(熊本)県は19日、太陽光発電システムを県庁内の南側駐輪場屋上や前庭のサンクガーデンに設置し、稼働を始めた。発電した電気は庁舎内で使う。太陽光発電システムの県有施設への積極的な導入をPRし、普及率「日本一」を目指して普及・啓発を進める狙いだ。

南側駐輪場に設置されたのは富士電機システムズ製(約190平方メートル)で10キロワット規模。サンクガーデンはホンダソルテック製(約350平方メートル)で40キロワット規模。年間発電量は計4万9399キロワット時で、県庁全体の電力使用量の0・4%を賄うという。他に菊陽町の県立技術短期大学校、水俣市の県環境センターでも稼働を始めた。県立大や県立高校などにも順次設置する。

県庁プロムナードであった除幕式で、蒲島郁夫知事は「太陽光発電システムは将来性の高い産業分野。県民総参加で盛り上げて成功させ、熊本をソーラー産業の中心にしたい」とあいさつした。

県企業立地課によると、住宅用太陽光発電システムの普及率で県は全国3位(08年度見込み)という。県は「普及率日本一」を目指すとともに、富士電機システムズやホンダソルテックが県内に立地していることを生かし、太陽光発電関連産業を半導体や自動車と並ぶ県のリーディング産業の三本柱に育てようと取り組んでいる。(C)毎日新聞

このブログの2月23日記事「熊本県の太陽光発電設置補助金」で書いたが、熊本県は「一般住宅の太陽光発電普及率を全国1位にする」という目標を持っている。県によれば2008年の推定で全国3位なので、これを1位にすべく努力をする、ということだ。今日の話題は、県の2つの施設に太陽光発電システムが設置された、という話題だ。それぞれに、熊本県内に工場のあるメーカーの太陽光発電システムが使用されている。

ひとつは県庁内の駐輪場屋上への設置。これは富士電機システムズ製で設置面積190平方メートルで出力は10キロワット程度だ。富士電機システムズはフィルム型アモルファス太陽電池というユニークな製品が売りの会社だ。ただ変換効率があまり良くないようだ。通常のシリコン系太陽光パネルは、1.5平方メートルのサイズで出力が200ワット程度だ。そこで今回の190平方メートルで出力は10キロワットを元に計算すると、1.5平方メートルあたりの出力は79ワット程度となり、これは通常の4割程度だ。また富士電機システムズの太陽光発電システム仕様によると、3.7メートル×0.466メートルの太陽光パネルの出力が110ワットなので、1.5平方メートル当たりに換算すると、出力は96ワットとなる。やはり、通常の出力の半分程度、という数字だ。しかし単位面積当たりの出力が低い分、価格が安ければ、設置面積を広く取れる場所なら問題ない。

もう1箇所は前庭のサンクガーデンへの設置。ホンダソルテック製で設置面積は350平方メートルで出力は40キロワット程度。ホンダソルテックは次世代太陽電池のCIGS太陽電池を生産している会社だ。同様に1.5平方メートル当たりの出力を計算してみると、170ワット程度なので、通常のシリコン系太陽光パネルよりちょっとだけ出力が低い、というところか。

ともあれ熊本県は今後、県施設へ積極的に太陽光発電システムを導入する予定だ。「一般住宅の太陽光発電普及率を全国1位にする」目標達成への強力な後押しになるだろう。


QLOOK ANALYTICS