三洋電機がHIT太陽電池を納入した出力7567キロワットの大規模太陽光発電所が完成

三洋電機がHIT太陽電池を納入した大規模太陽光発電所が完成

2011年07月07日(木)

三洋電機サイトの7月1日ニュースリリース記事「HIT太陽電池モジュール搭載システムとして世界最大 イタリア南東部に大規模太陽光発電所が完成」から。

三洋電機のHIT※1太陽電池が採用された、イタリア南東部(プーリア州 ブリンディジ県)の大規模太陽光発電所が、このほど、完成しました。

本大規模太陽光発電所は、高い発電効率を持つHIT太陽電池モジュール(HIT-235HDE4)が32,202枚搭載(約7.6MW分)された、 HIT太陽電池の納入案件としては、世界最大のシステムとなります。また、発電量を増大させるためにトラッキング(太陽追尾の駆動式架台)が設置されており、トラッキングシステムの太陽光発電所としては、欧州最大規模を誇ります。


この太陽光発電所建設プロジェクトは、ドイツ銀行資産運用部門が主導するコンソーシアムにより実現したもので、長期の投資効果を重視し、 HIT太陽電池の設置面積当たりの発電量の多さと品質の高さが、採用の決め手となりました。発電効率の高さから小・中規模システムを中心に強い競争力を誇るHIT太陽電池が、今回の大規模太陽光発電所に採用されたことで、大規模システムにおいてもHIT太陽電池に優位性のあることが認められたことになります。
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※1
HITは三洋電機株式会社の登録商標であり、オリジナル技術です。(C)三洋電機

このブログの2010年5月28日記事「三洋電機はイタリアの大規模太陽光発電所にHIT納入」に、イタリアの大規模太陽光発電所に三洋電機が出力7567キロワットの太陽電池を納入する話題を書いた。今日の引用記事によれば、そのイタリア南東部(プーリア州 ブリンディジ県)の大規模太陽光発電所が完成した。出力、そして納入した太陽光パネル枚数3万2202枚に変更は無い。全体図のとおりだ。

前回ブログ記事に無かった新たな情報として、この大規模太陽光発電所は太陽追尾式ということだ。この太陽追尾式としては欧州最大規模の太陽光発電所とのことだ。太陽追尾式の太陽光発電は太陽の向きにあわせて太陽光パネルの向きを変えるので、発電効率が少し良くなる。

そもそも三洋電機お家芸のHIT太陽電池は、変換効率が大変高い。出力も太陽光パネル1枚当たり0.23キロワットと、通常の単結晶シリコン型太陽電池の0.2キロワットよりも高い。(このHIT太陽電池欲しさにパナソニックは三洋電機を吸収合併した。)

この変換効率の高さ故に、価格は少々高い。なので、このHIT太陽電池は日本の家屋の屋根のように、設置面積が限られた場所で高い出力を得るための太陽電池、太陽光パネル、と考えられてきた。そして逆に、設置面積が非常に広い大規模太陽光発電所には変換効率は低いが価格の安い太陽光パネルを設置するのが常識だった。しかし、今回のイタリアの大規模太陽光発電所では、変換効率が高く(価格も割高の)HIT太陽電池が採用された。これは、前回ブログ記事にも、上記引用記事にもあるとおり、電力ビジネスなので高効率が決めてとなってHITが採用された、ということだ。この実績をもって、上記引用記事にあるとおり、三洋電機は小・中規模だけでなく大規模太陽光発電まで競争力のあることが証明されたことになる。


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