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スマートグリッドの実験

2010年01月19日(火)

毎日新聞サイト滋賀版の1月17日記事「立命大:産官学で次世代電力網実証 IT技術利用、コスト削減図る /滋賀」から。

立命館大学は来月から、太陽光発電など再生可能エネルギーの導入に備えた「スマートグリッド」(次世代電力網)の実証実験を始める。研究室内に設けた模擬住宅を使い、発電量の不安定さを補う仕組み作りの実験を2年間続ける。研究グループリーダーの高倉秀行教授(半導体電子工学)は「電力使用を自律的に節約するシステムや長寿命の大型蓄電池の開発がかぎ」と話している。

太陽光や風力などを使った発電方法は、天候などの条件に左右されるのが弱点。政府は太陽光による発電量を30年に05年比約40倍に引き上げる目標を掲げるが、規模が大きくなれば不安定さが課題になる。

スマートグリッドはIT技術を利用し、電力需給を自動調整してコスト削減を図るシステム。世界的に開発や国際標準化を狙う動きが加速している。政府も日米共同で蓄電池やIT家電と組み合わせたスマートグリッドハウス実験に取り組む方針を打ち出している。

今回、立命館大が目指すのは、太陽光で発電した電力を数世帯で共有する大型電池にため、蓄電量が減ると自動的に近所で融通し合ったり、優先度の低い電気機器の電源が消える仕組み。高倉教授は「電気機器にも医療用から電灯まで優先度に差があり、同量の電気が流れ続ける現在の原則を変えれば節約できる」と話す。

実験は「きんでん」(大阪市)と県工業技術総合センターと産官学連携を組み、太陽光発電と燃料電池のそれぞれの模擬住宅に冷蔵庫やエアコンなどを設置。一般家庭の電力消費を再現し、スマートグリッドでどの程度節約できるかをテストする予定だ。(C)毎日新聞

立命館大学、大阪市の(株)きんでん、滋賀県工業技術総合センターの3者が共同でスマートグリッドの実験を行う話題だ。

スマートグリッドとはIT技術を活用して電力を融通する仕組みだ。太陽光発電は天候により発電量が大きく変化するため地域間で電力を融通する技術もスマートグリッドだ。マクロ的なスマートグリッドと言える。逆にミクロ的スマートグリッドといえるものもある。それが今回の実験内容だ。特徴は次のとおり。
(1)太陽光発電で発電した電力を数世帯で共有する蓄電池に蓄電する。
(2)蓄電池の電池が不足すると、近所同士で電力を融通し合う。
(3)蓄電池の電池が不足すると、優先度の低い電気機器の電源をOFFにする。
この実験では、太陽光発電と燃料電池の各模擬家庭をつくり、そこにエアコンなどの電気機器を設置する。そしてスマートグリッドの効果を測定する。

これらはすべて、それほど目新しい技術ではない。ただ、実例は少ないので実証実験が必要なだけ、と考えられる。これらはIT技術、つまりコンピュータを使用するため耐ノイズ、耐高温など、長期運用での問題点も明らかにする必要があるだろう。


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