秋田の太陽光パネルメーカーの太陽光パネルと鉛蓄電池の電源装置

太陽光パネルと鉛蓄電池の電源装置

2011年06月20日(月)

このブログでは震災後、太陽光発電を備えた電源装置の話題が何回かあったが、今日もその話題。秋田魁新報サイトの6月15日記事「非常用の電源装置を開発 トワダソーラー、鉛式で安価に」から一部を引用する。

太陽光発電パネルメーカーのトワダソーラー(鹿角市、湯瀬昇社長)が、家庭や小規模店舗向けの非常用電源装置の製造を始めた。鉛式の蓄電池で、家庭用コンセントや同社のソーラーパネルを通じて充電する。月産200台を目指す。

蓄電容量は1・2キロワット。サイズは幅48センチ、高さ54センチ、奥行き27センチ。重さは50キロ。一般家庭の1日の消費電力の3分の1程度をまかなえるという。零下40度の環境でも作動する寒冷地対応仕様になっている。

今月末から販売代理店向けに出荷。販売価格は明らかにしていないが、一般的なリチウムイオン電池を使った家庭用蓄電池(80万~100万円)に比べて、鉛を使ったことで4~5割程度安くなるとみられる。停電時や消費電力ピーク時の節電などでの使用を想定している。
...(C)秋田魁新報

最初に記事の誤りの指摘から。「蓄電容量は1・2キロワット」ではなく、蓄電容量は「1・2キロワット時」と、単位は'キロワット時'でなければならない。

さてこの電源装置の詳細情報は、メーカーのサイト中のニュースリリースにある。

この製品は太陽光発電と通常の電力会社からの電力の2系統から充電可能だ。その太陽光パネルは、推奨タイプで80ワットの出力、サイズは1,065mm×666mmだ。面積を計算すると、約0.71平方メートルとなる。通常の太陽光パネルの面積は1.5平方メートルなので、もしこの製品のパネルがそれだけの面積があったと仮定すると出力は約0.17キロワットとなる。通常のシリコン単結晶型太陽光パネルの出力は0.2キロワットだから、それよりは少し出力が落ちることになる。ただ上記メーカー資料では、この太陽光パネルは「単結晶」と書いてある。折れ曲げ部分や枠の部分で実際の太陽電池面積は上記計算値より少し少ないからなのかもしれない。

この電源装置は、この手の商品のリチウムイオン蓄電池ではなく、鉛蓄電池だ。価格を安くする戦略といえる。出力は100Vの正弦波なので、モーター系にも使用できる。連続出力は180W、最大出力は300Wと大きな数字ではないので、例えば冷蔵庫は無理だろう。

なおこの鉛蓄電池は米国製の高性能製品のようで、10年間の期待寿命とのことなので、普通の車に搭載するバッテリーよりはかなり高信頼性のようだ。

価格は残念ながらオープン価格とのことで不明だ。上記引用新聞記事によれば、リチウムイオン蓄電池を使った一般的な家庭用電源装置(80万~100万円)より4~5割安いのでは、と観測している。地元の新聞社の記事なので、ほぼ正しい数字だろう。

私としては、もう数十万円高くても良いから500ワットの連続出力が可能な製品もあると良いように思うのだが、いかがなものだろうか。


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