神奈川県知事の太陽光発電設置公約実現が困難に

神奈川県知事の太陽光発電設置公約

2011年09月13日(火)

この4月神奈川県知事に当選した黒岩氏には、太陽光発電関連の次のような公約があった。
(1)設置費用なしで家庭に太陽光発電設備を普及させる。
(2)この夏までに5万~15万戸分の太陽光発電設備を設置する。
(3)2015年までに200万戸分の太陽光発電設備を設置する。

この(1)、(2)の実現に困難を極め、この実現のために1千億円もの県債を検討していることを、このブログの7月22日記事「太陽光パネル設置の負担を無くすため県債」に書いた。

今日の話題は、上記(3)の実現が困難となった、という件だ。東京新聞サイトの9月13日記事”太陽光パネル 200万戸分設置 目標後退「20年までに」知事”から一部を引用する。

黒岩祐治知事は十二日に開会した県議会定例会で、二〇一五年までの四年間で、住宅二百万戸分の太陽光発電パネルを設置するという知事選の公約について、目標の達成期限を二〇年に後退させる考えを表明した。
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(太陽光)パネル設置の目標については「同構想を推進する中で、できる限り早期に達成できるよう全力で取り組む」と述べた。

黒岩知事は公約で、今年の夏までに五万~十五万戸分のパネルを設置することを目指していた。しかし、県によると、黒岩知事が就任した四月から八月に設置したパネルは、約八千二百戸分で、本年度一年間の設置は、二万戸分程度となる見通し。

設置戸数は、工場などに設置した業務用分も含む県内全体のパネルの発電力の合計を、一般家庭用パネルの発電力の三・三キロワットで割り算して算出。このため、実際にパネルを設置している住宅戸数は、県が明らかにした数字よりも少ない。(C)東京新聞

上記「(3)2015年までに200万戸分の太陽光発電設備を設置する」の公約は、期限を5年遅らせた、2020年に後退した、というニュースだ。これで太陽光関連の公約すべての実現が困難/遅滞となる。

そして県によれば、4~8月に太陽光発電設備を設置した個数は約8,200戸分とのこと。公約の「(2)の今夏までに5万~15万戸分の太陽光発電設備を設置」には程遠い。そして発表された"約8,200戸"という数字もまやかしで、設置総出力を一般家庭の平均出力である3.3キロワットで割った数字とのこと。この総出力には工場などの業務用も含むため、一般家屋8,200戸、ということではない。一般家屋の数はさらに少なくなる。

知事の理念は大変良いとは思う。しかし元ニュースキャスターが考えていたほど政治の世界は甘くはなかった、ということだ。

とはいえ、原発推進派のドジョウブタが首相になったいま、神奈川県知事には全力を尽くして公約実現に向かって努力してもらいたい。


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