太陽光パネルと蓄電池のポータブル電源は26万400円

太陽光パネルと蓄電池のポータブル電源

2011年06月24日(金)

今日も数回前の記事に引き続き、太陽光パネルの付いた電源装置の話題だ。読売新聞サイトの6月17日記事「ポータブルソーラー発電機 太陽光で12時間充電、3時間使用可」から一部を引用する。

ismは、6月15日、米ユニバーサルパワーグループ(UPG)のポータブルソーラー発電機「ecotricity ECO1800S」を、同社のオンラインショップ「Life ism(ライフイズム)」で発売した。価格は26万400円。

折りたたみ式のソーラーパネルと1800W蓄電池のセット。車輪付きで、持ち運ぶことができる。ソーラーパネルを蓄電池に接続すると、太陽光を電気に変換して蓄電池に充電する。家庭用電源での充電も可能。過充電防止機能を備えているので、常時電源につないでおき、停電時の予備電源として利用することもできる。

充電時間は、太陽光なら12時間、家庭用電源なら18時間。バッテリによる稼働時間は、電話とPC、モニタ、モデム、扇風機を同時利用した場合で3時間。蓄電池には、120Vコンセントを5口、12VのDC端子を1口、15mコードを備える。

サイズは、ソーラーパネルが幅622.3×高さ1086.0×奥行き300.0mm、重さは15.0kg。蓄電池は幅489.0×高さ286.0×奥行き210.0mm、重さは27.2kg。(C)読売新聞

折りたたみ式のソーラーパネルと蓄電池のセットで、車輪が付いているため持ち運び可、という製品だ。画像のとおり。米国のメーカーの製品。価格は26万400円とのことなので、太陽光パネルの付いたポータブル電源装置としては普通の価格か。

充電は太陽光パネルからだけでなく、家庭用電源からも可能で、通常は電源につないでおける。その充電時間だが、記事では「太陽光なら12時間、家庭用電源なら18時間」とあるが、本当だろうか?太陽光パネルからの充電のほうが家庭用電源による充電より短い、というのは少々信じられない。巨大な太陽光パネルなら別だが、この製品の太陽光パネルのサイズは622.3mm×1086.0mmとのことなので、面積は約0.68平方メートルだ。一般的な太陽光パネルは面積1.5平方メートルで出力は約0.2キロワットなので、この製品の面積では出力約0.09キロワット、つまり約90ワットだ。90ワットの太陽光パネルで充電時間12時間はありえないだろう。まあ、通常は家庭用電源から充電しておき、停電時に太陽光パネルから補助的に充電、という使い方と思われる。

それからこの引用記事には、蓄電池の能力が"1800W"とあるが、これも意味不明。"1800W時"、ならわかるが。

この製品のホームページによれば、この製品は米国仕様なので出力は120ボルトだが、100ボルトへの変圧器は付属する、とのことだ。またこのホームページでは、充電時間は「太陽光16時間、AC電源18時間」とある。太陽光からの充電時間は上記引用記事よりは増えているが、一般電源からの充電時間よりは短い。このismという代理店は製品の仕様をよく理解せずに販売しているのではないだろうか、と危惧される。


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