HIT太陽電池とリチウムイオン電池を装備の電動アシスト自転車レンタルポート

HIT太陽電池とリチウムイオン電池を装備の駐輪場

2010年05月18日(火)

このブログの3月18日記事「太陽光発電を利用した電動アシスト自転車のレンタサイクルポート」で、世田谷区が設置したレンタサイクルポートについて書いた。今日はその詳細記事だ。5月17日付けのSankeiBizサイト記事「三洋電機 ソーラー駐輪場 効率高い電池で自転車を充電」から一部を引用する。

太陽光発電で蓄えた電気を電動自転車に活用する三洋電機の「ソーラー駐輪場」が今春、世界で初めて東京都世田谷区で実用化された。駐輪場の屋根に取り付けたソーラーパネルで発電した電気をリチウムイオン電池にため、電動自転車のバッテリーに充電するシステムで、自然エネルギーを十二分に生かすエコロジーな取り組みだ。

システムの中核は、セル(素子)変換効率が19.7%と量産レベルで業界トップクラスを誇る「HIT太陽電池」と、効率よく電気を蓄える「大容量リチウムイオン電池」。
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◆小型、軽量、長寿命

...HIT太陽電池はアモルファス非搭載のものより年間平均で7%ほど効率が高いという。

一方、大容量リチウムイオン電池は円筒型の電池を一つのユニットに数十本から数百本組み込んだもので、電気の並列・直列制御技術や「熱マネジメント」などの独自技術を駆使することでシステムの完成度を高め、量産化に成功した。6ユニットからなる世田谷区のシステムでは、1ユニット当たり312本の電池を搭載。また、これまで大型電源の主役だった鉛電池と比べ、リチウムイオン電池はセルベースで3、4倍のエネルギー密度があることから、システム全体の体積はほぼ半分、重さも約3分の1で済み、小型軽量化を図れたという。鉛電池より充放電効率が高く、寿命が長いのも特長の一つだ。

◆緊急時の電源にも

世田谷区のソーラー駐輪場は、京王線桜上水駅と東急田園都市線桜新町駅近くの2カ所。それぞれの屋根に長さ142センチ、横89センチの太陽電池パネルを36枚を設置し、発電容量は住宅なら2戸分の電力をまかなえる7.56キロワット。リチウムイオン電池に貯めた電気は、レンタル用の電動自転車の充電だけでなく、夜間の照明にも使う。...

電動自転車は、走りながら充電できる同社の「エネループバイク」。3時間程度で満充電となり、実走行では30キロ程度をサポートできるという。2カ所のソーラー駐輪場に40台ずつ配置したほか、太陽電池を備えていない別の駐輪場にも20台を用意した。
...(C)SankeiBiz

前回ブログではこの太陽光発電システムの詳細は不明だったが、今回記事で三洋電機のHIT太陽電池によるシステムであることがわかった。前回引用記事と太陽光パネルのサイズ・枚数は異なり、142cm×89cmの太陽光パネルが36枚設置されている。この太陽光パネルがHITではなく通常のものと仮定すると、通常は1.5平方メートルの出力が約0.2キロワットなので出力は約6キロワットとなる。実際は能力の高いHIT太陽電池なので、出力は7.56キロワットにも及ぶ。この数字からHITの高い能力がわかる。

また前回記事には無かったが、このシステムには大容量リチウムイオン電池も組み込まれている。この用途は電動自転車の夜間の充電のみならず、照明にも使われる。このリチウムイオン電池は1ユニット当たり312本のリチウムイオン電池で、計6ユニット設置された。これも三洋電機の製品だ。リチウムイオン電池はエネルギー密度が高いため、鉛蓄電池に比べ体積は半分となり、また重さは1/3だ。これは狭い東京でのシステムには大きなメリットだろう。

またレンタル用に準備された電動自転車はやはり三洋電機のエネループバイクで、走りながら充電する能力がある。約3時間でフル充電となり、30Km程度を電動アシストで走行できるそうだ。

それにしても三洋電機はこの不況にもかかわらず売り上げは増大しているようで、パナソニックに買収された効果はかなりあったのではないだろうか。


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