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ブラインド状の可動型太陽電池パネル

2009年10月30日(金)

熊本にある半導体関連会社の(株)ミヤムラの新製品の話題。少々古くて恐縮だが今までには無いタイプの製品なので紹介する。熊本日日新聞サイトの2月5日付記事「可動型の太陽光発電開発 季節に合わせ効率最大化」から一部を引用する。

半導体製造装置組み立てのミヤムラ(熊本市)は四日、太陽の軌道に合わせて、パネルが自動的に動く太陽光発電システムを開発したことを明らかにした。常時、日光に対し九〇度に近い角度でパネルが当たるため太陽電池の発電効率が最大限に高まるという。

パネルはブラインドカーテンのように動き、光を通すことから一般家庭やオフィスの窓として設置されることを想定している。現在、量産に向けた生産体制を検討しており、価格は未定。

太陽電池を生産する富士電機システムズ熊本工場(南関町)の薄いフィルム型太陽電池を採用した。同社のパネルを使った可動型システムの開発は初めて。

製品は、季節ごとの日照時間に合わせて二十四の可動パターンを設定。厚さ一ミリと薄いフィルム型太陽電池を樹脂で加工し、光を通すよう工夫した。

パネル一枚の出力は二十四ワット。使用枚数で発電量は変わるが、室内の照明や音響機器などの電気を賄うことができる。
...(C)熊本日日新聞

少し幅広のブラインドを想像してもらいたい。そのブラインドのルーバーは太陽電池でありを、太陽の高さに併せて角度を変えることで太陽と90度近い角度を確保する、といった製品だ。家庭やオフィスの窓に設置することを想定した製品とのことなので、太陽の欲しい雪国にはありえない、ギラギラと太陽の照りつく南国熊本ならではの発想かもしれない。

この会社の製品ページによると、このルーバーの太陽電池は、富士電機システム製のフィルムタイプのアモルファス太陽電池、とのことだ。なるほど、薄いフィルム上の太陽電池なので応用範囲はかなり広そうだ。

パネル一枚の出力は24ワット、と大変小さい。フィルム上のアモルファス太陽電池は変換効率がそれほど高くないのだろう。ただ、このフィルムは光を通す工夫もしているそうなので、窓に取り付けてもそれほど暗くはならないだろう。というか、南国の直射日光をカットしたい用途には逆に向いている。直射日光を一部カットできるうえ発電する製品、という位置付けだ。

この製品は、太陽の自動追尾装置ではないようだ。季節ごとの24の可動パターンに従いルーバーを動かす仕組みのようだ。自動追尾装置なしで安く同等の効果を上げる、優れたアイデアだ。

なおこの製品は、いまは太陽の上下の動きに対応した製品だが、将来は太陽の横の動きにも対応するそうだ。そうなると日照時間のほぼ全部の時間において太陽光を角度90度で受光できることになる。そうなるとさらに製品の付加価値は高まるだろう。


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